吊り編み製品の価格はなぜ高いの?

旧式の吊り編み機で作ったスウェットやTシャツは吊り編み特有のふっくらとした風合いが魅力。製品の価格帯は無地の吊り編みスウェットパーカーで15000円~25000円、無地の吊り編みTシャツで4500円~8000円くらいと通常の製品よりもかなり高額なものとなります。その理由はどこにあるのでしょう。

吊り編みと価格-吊り編み機の希少性

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1950年代〜’60年代に作られた米国のビンテージスウェットは50年を経た今でもヘタらず経年変化の風合いを醸し出しています。それらは全て吊り編み機で編まれたもの。大量生産、大量消費時代を経て当時主流だった吊編み機はその生産効率の低さから高速のシンカー編み機に取って代わられ、姿を消しました。現在では日本の和歌山県に数百機を残すのみで、現役で稼働している吊編み機は300機にも満たないと言われています。製造できる機屋さんは世界中で和歌山県の数社のみ。その希少性は驚くほどです。

吊り編みと価格-吊り編みの不効率さ

吊り編み特有のふっくらとした風合いは、糸に余計なテンションをかけずにゆっくりと編まれることから生まれます。編まれたものはそれ自体の重さで下に落ちていきます。最新の編み機で編まれたものが機械を使って巻き取られていくので、その工程でも余計なテンションがかからないことになります。吊り編み機でスウェットを編む場合は1時間に1メートルほど。最新の高速シンカー編み機は吊編み機の20倍以上の効率で稼働します。この不効率さが価格に反映されています。

吊り編みと価格-吊り編み機のメンテナンスの難しさ

’50〜60年代に作られていた吊編み機は既に部品の供給がないため、パーツの交換は全て別の吊編み機のものを用いなければなりません。吊編み機を修繕ができる職人さんも限られ、年々メンテナンスが困難になってきています。これから先、吊編み機の修繕ができなくなった時、吊り編み製品も姿を消してしまうという運命にあるのあも知れません。

吊り編みと価格-日本製による確かな縫製

日本の和歌山県で編まれた希少な吊編みはその格に見合ったレベルの縫製が施されます。
日本の縫製技術は世界でもトップクラス。縫製の工賃も中国のそれに比べて10倍以上となり、それが製品の価格を割高にしている理由の一つにもなっています。

これだけ限られた条件で手間と時間を費やされて生み出される吊り編み製品。
背景を考えると現在の価格も割安に感じられるのではないでしょうか。

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