燕市吉田まち歩き〜吉田スイーツデイ

燕市吉田スイーツデイ特別企画、吉田まち歩きツアーに参加してきました。吉田の名所を巡りながらそれぞれのスポットに関する解説を聞くというこの企画。

自分の育った町の歴史を学ぶことができるということで、数日前から楽しみにしていました。小雨の降る中でしたが参加者の方々も出揃い、いざ町歩き開始。

吉田繁栄の象徴、香林堂へ

吉田中町駐車場から商店街を通り抜け、まずやってきたのは香林堂・赤レンガ造り。町の中でもひときわ目を引くこの建物ですが、長岡藩の御用商人だった「今井家」の邸宅で、今ではなんと国の登録有形文化遺産の一つになっているのだとか。

この建築を有する今井家は薬局や銀行などの事業を手がけ、最盛期には1000町歩あまりの大地主へと成長したそうです。

どれだけの土地なのか想像しづらいですが、よく言われていた例え話として「所有する土地だけで新潟(市)まで行くことができた」というものがあります。

(失礼ながら)あまりにも身近な場所にあったため強く意識してきませんでしたが、この時ばかりはその繁栄ぶりに想いを馳せました。

スタッフの方が香林堂にまつわる歴史について解説してくれている。

なんと今回は特別に、建物の中を見学させてもらえることに!

文化遺産の中へ!お邪魔します。。。

中では建物の持ち主である今井家の現在のご当主さまが!見事な庭園や土間を眺めながらご当主様のお話を聞くひと時。貴重な時間を過ごすことができました。

天神様を祀った、吉田天満宮へ

吉田天満宮

香林堂を出て向かったのは学問の神様・菅原道真を祀る吉田天満宮。ここに祈願すると立身出世・所願成就ができるとされています。

私も受験前の合格祈願ではお世話になりました。

毎年5月の下旬には吉田天満宮祭礼、通称天神祭が開催され天満宮の周辺は多くの出店と参加者で賑わいます。

立ち止まり、神社を眺める参加者。

この吉田天満宮も元は今井家のものであり、のちに吉田商工会に委託され現在管理を任されているそう。

吉田天満宮の由来。この神社の生まれと信仰の歴史について記してある。

市の指定有形文化遺産、吉田諏訪神社へ

吉田諏訪神社

再度商店街を歩き、最後にやってきたのは吉田諏訪神社。ここは現在、市の有形文化遺産になっており、建南方命(タケミナカタノミコト)大山祇命(オオヤマズミノミコト)天照大神(アマテラスオオカミ)の三神を祀っているとのこと。

吉田神社に祀られている三神

毎年初詣には多くの近隣住民が訪れ、どんど焼きも行われます。

どんど焼きは前年までのお守りや正月飾りを燃やす火祭りの一種です。余談ですが新潟ではどんど焼きの炎で竿の先につけたするめを炙って食べるという風習があります。

全国的にするめを焼くものだと思ってきたので、県外にこの風習がないと知った時には驚きました。

この吉田神社の特徴として、何と言っても社殿が全て檜(ひのき)で作られていることが挙げられます。

総檜造りの社殿。

そして社殿の随所に見られる見事な彫刻の数々。のはずが。。。

屋根が影になって見辛い。。。

細やかな彫刻を見ようと皆で目を凝らしていると、美内さん(開催スタッフの方)がおもむろに写真を取り出して見せてくれました。

ものすごい用意周到!

最後は米納津屋さんへ!お疲れ様でした。

米納津屋さんでお茶とお菓子をもらい解散

吉田の名スポット巡りも終わり、いよいよ最後の目的地・米納津屋さんに向かいます。

この燕吉田スイーツデイも、今井家を中心に栄えた吉田の菓子折り需要から多くある老舗菓子店の存在をPRしたいという思いかのだとか。

創業百年を超える老舗の一つ、米納津屋さんには「雲隠れ」をはじめとした名物のお菓子が並び、今なお多くの人に愛されています。

故郷・吉田の深い歴史を学ぶことができた今回の吉田まち歩きツアー。自分が育った場所の知らなかった一面に触れたことで、今まで以上にこの地に愛着を持つことができそうです。

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